ハガレンは元々大好きな漫画ですが、15巻は本当に色々と考えさせられました。イシュバール戦時中の兵士達の話ですので、重いですが一見の価値有りだと思います。
正直、驚かされたおすすめ度
★★★★★
人気シリーズ「鋼の錬金術師」第十五巻。
この作品の作者、荒川弘は実は女性である事はご存知だろうか?
絵柄からなんとなく気付いていた人もいるかもしれないが
私はこの巻を読み終わった後にそれを知ったのでその衝撃はとても大きかった。
荒川氏はこの巻収録内容を描くために
実際に戦争体験者の方々に話を聴いて回ったという。
ここら辺からして既に他の漫画とは明らかに作品に取り組む姿勢が違っている。
一般的な漫画家に戦争をテーマとして描かせると
「戦争は悲惨です」「軍人は皆悪党です」「戦争止めましょう」
チャンチャン。
といって終わってしまうのが大半だが、この作品はその限りではない。
この巻での戦争では悪党と言えばキンブリーやブラッドレイが「悪役」になるのだろうが
彼らも戦争によって虐げられる者、疑念を抱く者と同じく
常に一つの理念を持っておりただの「悪党」で片付けられていない。
「正義」「悪」の単純な対立図式に持ち込まず
それぞれの理念を追求する事で「戦争」の秀逸な表現を実現している。
私は女性漫画家というのは少女漫画や
線の細いファンタジーが得意分野であると思っていたので
これには本当に驚かされた。
正に日本を、いや、世界を代表する作品であると言っても過言ではないだろう。
深く染み込むおすすめ度
★★★★★
■色々考えさせられる話が詰まっていて、これだけ独立させてもいい位の巻でした。■やろうと思えば何巻にも長く出来ると思うエピソードの数々をすぱっと終らせてる所に、かえって戦争の悲惨さが描かれているように思いました。カバー裏の著者コメントが深く染み込みます。
息苦しくなる位に、引き込まれる。
おすすめ度 ★★★★★
ずっと気になっていた、過去編ですが、思った以上に衝撃を受けました。
胸を突く言葉が沢山溢れていて、思わず息をのむ。
「美しい未来」を夢見て仕官しただろうロイやヒューズの、戦争の中での葛藤、人を救うために医者になっただろう
ノックスの「何で俺は医者なのに人殺ししてんだ?」という言葉、不敵な笑みを浮かべ「恨みます」の言葉を最後に散った老人・・・
ページを開くたびに胸が痛くなりました。
ああ、だからロイは上を目指す、と決めたんだな、と。
この作品は本当にしっかり書き込まれていますね。
人気作品にありがちな、人気キャラがひたすら目立って、っといった軽いものではなく。しっかりと構成されて、
エピソード一つ一つが納得できるような、そんな作品だと思います。
苦しいな、と思いながら目を話せない一冊でした。
これから、どういった展開になるのか、本当に楽しみです。